2013年10月16日水曜日

「凶悪」

秀逸。


観たい映画が久々に溜まっていて
まずやっと「凶悪」を先日観てきました

山田孝之さん、ピエール滝さん、リリーフランキーさんという
もう この出演者を見ただけで
映画館へ足を運んだアタシ


過去に実際に起きた殺人事件を題材にした話で
まあ、タイトル通り
ズッシリのしかかる重たいトーンが続きました


殺人事件を起こした死刑囚が
‘実は、まだ明らかになっていない殺人が3つあり
しかも実行犯は別にいて その男を逮捕して欲しい’
と、懇願する手紙を
新潮社に送るところから始まる

そして山田さん扮するジャーナリストが その真相を追求してゆく話。


話が核心に近づく度
痛々しい程の形相に変化してゆく山田さんの芝居は
本当に怖い程でした

山田さんは 顔が整い過ぎていて(簡単に言えば 超カッコいいということ)
むしろそれが邪魔なくらいです
その整った顔をいかに芝居で汚してゆくか
そんな思いが更に 迫真の演技を生み出している気さえしました

ピエール滝さんは
「あまちゃん」の板前もかなり似合っていたけれど
今回の凶暴なヤクザ役も 最高にハマっていました



凶悪極まりない人間がいるということ以上に
そういう人間が
自分と同じような日常を 素知らぬ顔で送っていたのかということが
何より恐ろしかった


観たい映画が「凶悪」「共喰い」「地獄でなぜ悪い」
と話すと
「あーなんか 香織さんらしいタイトルばかりですね・・」と引かれる。。

でも 好きなもんは仕方ない
(観たい映画は大抵 
公開してあっという間に終わってしまうのが残念だ)


やっぱり映画が好き
特に日本映画独特の薄暗い匂いが 大好きです




映画に夢を抱くより 夢は日常に描きたい









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