2013年4月21日日曜日

被写体と否写体


自分を映すフォトグラファー。


「アントン・コービン 伝説のロックフォトグラファーの光と陰」
という
ドキュメンタリー映画を観に行ってきました


名立たるバンド ミュージシャンを撮り続けるアントンコービン
彼の生い立ちから 撮影の様子
自分の写真への思いと 葛藤

上に映る写真は
アタシも大好きなトムウェイツ



アントンの写真は 無骨な中に
どこか薄暗さと淋しさが漂い
人間の生を刻む力強さが在る
そして音楽が写真に乗り移ったようなライヴ感


それは彼の人生そのものが映し出されていることが
映画を見て判った



これだけ成功を収めた今でも
むしろその「自分」が写真に映し出されることに
まだまだそれじゃ駄目だと言う


写真に 自分が居てはいけないんだな



それこそ
彼の写真の最大の魅力なのだと思っていたけれど
あくまでも
被写体を映すことが 自分の仕事なのだと言う
その課題は こんな偉大な人ですら生涯続くのでしょうか


「アントンの写真に映る自分を目指す」と言ったU2のボノ

それほどに
彼の映す写真は
撮られる全ての人を魅了する



でも逆に言えば
それに値するほどの被写体にならなければ 


いい作品は生まれないってことなのでしょう

















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