渋い。
少年野球の練習帰りらしき男の子
一人空を見上げながら 缶コーヒを啜って歩いている
カフェラテとか カプチーノのような
フンワリしたものではなく
サラリーマンのお父さんが飲みそうな
ガチンコ缶コーヒー
思わず横目で まじまじ眺めながらすれ違った
アタシはいつからか珈琲好きで
必ず毎日飲む
ちょっとだけ奮発して 挽きたての豆を買うのが
ささやかな贅沢
やっぱり 挽きたては匂いが違う
違いが判るかどうかは別にして
「薫る」のだ
なんてね。
アタシにとって珈琲は 大人になってもやっぱり‘大人の味’
あの少年は もう
大人の味を知ってしまったのだろうか
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