朝日新聞 地域コミュニティ紙
我が街かわら版
コラム『ウタ唄いの母ちゃん』
8足め
〜スイッチとリセット〜
子供がお腹に宿った瞬間から、
大半のご夫婦の話題は、見ぬ我が子の話一色に染まるのではないだろうか。
その時間を共有しながら子供の誕生を迎え、
一歩一歩親となってゆく。
そして子供への虐待事件を目にする度に
逮捕される親達も少なからずそうであったはずだと思う。
一歩一歩親となってゆく。
そして子供への虐待事件を目にする度に
逮捕される親達も少なからずそうであったはずだと思う。
子供に手を挙げたくなる衝動は重々解る。
私自身、二歳を過ぎ
傍若無人ぶりに歯止めのきかない息子に怒りが爆発し、
力で押さえつけ怒鳴ってしまうこともある。
でもそのあとに残るのは虚しさだけだ。
だから今の私の座右の銘は
「怒りのスイッチ、五分でリセット」。
だから今の私の座右の銘は
「怒りのスイッチ、五分でリセット」。
子育てに限らず、
負の感情を引きずると
それがいい方向に向かうことはまず無い。
怒る時は心底思いを込め、
何故それがいけないことなのかを伝える。
その後はすかさず引きつった自分の顔をほぐし深呼吸。
息子の笑い声を誘うようにおどけて見せれば、
ほら、五分で元通り。
何故それがいけないことなのかを伝える。
その後はすかさず引きつった自分の顔をほぐし深呼吸。
息子の笑い声を誘うようにおどけて見せれば、
ほら、五分で元通り。
父親から虐待経験のある友人が
「もし子供を授かったら、
自分も同じように手を上げてしまうかもしれない」
と呟いていたのを思い出した。
親の生き様は子供に伝わる。
そう思うと子は親の鏡という言葉が、
自分にもジワリと響く。
私の父は典型的な仕事人間だったので、
家事などまるでしなかった。
電子レンジ一つ触れない。
休日は一日ほぼ定位置に座り全てを母が賄う。
私の中では父親とはそういうものだと疑わず、生きてきた。
だから結婚し、
夫が家事を当然のように手伝う姿には大きな違和感があり、
こんなことを夫にやらせて良いのかと戸惑った。
それまで当たり前に馴染んできた習慣が、
一気に覆された時、
何を信じて進めば良いかという判断は
自分でしなければならない。
今では夫に躊躇なく家事をやって頂いております。
一気に覆された時、
何を信じて進めば良いかという判断は
自分でしなければならない。
今では夫に躊躇なく家事をやって頂いております。
最近、自分の何気ない口癖を
息子が口にしていてハッとする。
子供は無意識に親を感じ、常に見ている。
そんなプレッシャーを程よく感じつつ、
まずは親自身が胸を張って生きることが、
先決なのかもしれないと思う。
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