2019年11月6日水曜日

コラム最終回〜どんな人になって欲しいか〜


朝日新聞 地域コミュニティ紙

我が街かわら版 

コラム『ウタ唄いの母ちゃん』

12足目
〜どんな人になって欲しいか〜

最終回を迎えました。寂しい!

また暫く

普通の母ちゃんに戻ります


1年間、お付き合い頂き有難うございました☆





来春四月、息子が幼稚園に入園すれば、                      

またガラリと日常は変化するだろう。
母ちゃんと息子、揃って新たな生活の幕開けだ。


その際にやりたいことは既に溢れているが、
まずは音楽に対し鈍った感覚を取り戻す作業からだ。
書き溜めた歌詞の整理、
新たな世界観を見出しながらの楽曲作り、
継続断念中のボイストレーニングの再開。
何より、時間を気にせずスタジオに篭り
大音量で思い切り弾き語りたい。


かたや息子は、人生初となる
団体行動の楽しさや厳しさを味わい、
どう受け入れ変化していくのか。

「将来子供がどんな人になって欲しいか?」という質問を
よく耳にしする。
正直、親の願い通り子供が育ってくれたら苦労しないよな、と思ってきた。
しかし、もし今、その質問をされたら
私はどう答えるだろうか。

答えは「この世に生まれてきて良かったと感じられる人間になって欲しい」
ということだ。
それは、ここまでの人生を振り返った時と、重なる思いである。


それが人との出会いなのか、
何か目標を達成できた時なのか、
大好きな音楽を聴いている時なのか、
美味しいものを食べている時なのか、
とにかく、どんな時だっていい。


その幸福感が束の間でも自分を包み込む時、
私はいつも、ああ、生まれてきたのはこんな瞬間のためなのかもしれない、
との思いを噛みしめる。

その感覚をこの先息子が味わえるようになった時、
初めて私が母ちゃんになった意味を
もたらしてくれる気がする。

さあ今日も、息子の大好きな
「線路は続くよどこまでも」を一緒に口ずさみながら、
旅の続きの始まりだ。




子育て一辺倒の生活の中で、貴重なモチベーションとなった今回のコラム執筆。
音楽活動に代わり私の言葉の発信基地となり、『唄う』ということ以前に先ず、
言葉を発したい、伝えたいという思いが自分の根底に、
いつも沸々と湧いていることを再認識させてくれました。
一年間のご愛読ありがとうございました。
いつの日か「ウタ唄い」として皆様にお会い出来ることを
心より願っております。



フナクボ香織

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フナクボ香織 エレキギターを弾き語るオンナ